学びを結果に変える アウトプット大全 樺沢紫苑 sanctyary books
今まで本を多数読んできた。読んできたが、ほぼ内容を覚えていない。そんなものだろうと思っていたが、この本を読んで自分がインプット過多で、アウトプットをしていない事に気づいた。著者によれば7:3でアウトプット過多にするべきだとのこと。
スライドを作るときや、プレゼンテーションを行う時に、まず紙やカードにアイデアを出しまくると良いとのこと。これは外山滋比古先生の「思考の整理学」にも書かれていた様なと思ったら、やはり書いてあった。まずは書いてみようと。勉強家でありながら仕事を残さない学者を例として。この時もドキッとしたが、あまり行動変容は起こらなかった。
紙に書くのは面倒くさいけどけど、アイデアはたくさん湧いてくる。手を動かすことも脳にとって良いらしい。書いて覚える学習法も効果的とのこと。
また、いきなり大きな目標に向かうのではなく、小さなことから始めるのが大事とのこと。これも、自分がスライド作りの時には、捗らない時はこのやり方をやっている。タイトルだけ作って、過去の使えるスライドなんかないかと探していると結構楽しくなって捗ってくる。このメカニズムは側坐核から海馬、前頭前野にいたる5分が「作業興奮」と呼ばれ、ここからエンジンが加速してくるのは良く経験することだ。
ファーストチェス理論も面白かった。チェスの名人を研究したものによると、5秒で考えた手と30分かけて考えた手は、86%が同じだったとのこと。ただ、この14%が大事な気もするし、自分は十分色んなバイアスにかかりやすいので注意が必要だけど。
ブラッシュアップに時間をかけるというのも自分としては苦手なところだ。完成してしまうと見直しは適当にしてブラッシュアップは面倒。しかし、後輩がYIA(young investers award)をとった時のブラッシュアップは凄まじく、実績を残す人は大事なんだろうと思う。今、一つの書籍をほぼ書き終わったところで、早く出版したいところであるが、何とかブラッシュアップに時間をかけてみようと思う。
情報受信者(インプット)のままでいるか情報発信者(アウトプット)になるか、情報が氾濫する時代でインプットのままでいると何も残らない可能性がある。著者の考えに従って、今後も読んだ本に対する自分なりのアウトプットをやっていこうと思う。
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