投資家がお金よりも大切にしていること 藤野英人 星海社
藤野さんのNewspicks での対談が面白かったので買ってみた。一番驚いたのは、日本では失われた10年とか20年と言われており、実際TOPIX(東証1部の全銘柄)では2002年12月からの10年間では、世界が株価軒並み上昇しているのに対し、わずか日本では2%の上昇。確かに失われている。この「失われた」という他人事感が問題との指摘は最もである。しかし、その時期東証一部の企業のうち、66%の株価は上昇している。TOPIXは時価総額を反映しているので、大企業はダメだったが、中小企業は成長をしていたとのこと。「失なわれた」のは大企業の成長のことだったのです。
150円のペットボトルを購入して考えるお金の流れも面白い。販売メーカだけでなく、運送、デザイン、原材料、ペットボトルの生産など、一つの物を購入するにしても多数の人が関わっている。つまり、消費すると言うことは、その飲み物が美味しいからだけではなく、その企業を応援することになり、投資と同じである。消費することは投資なのだと。
そして、アルゴリズム全盛の中、最終的に投資は「人」であると。他の投資会社を推している藤野さんに惹かれて、結局「ひふみ投信」に入りました。
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