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人生を面白くする本物の教養 出口治明著 幻冬舎新書 

 教養の本質は、自分の頭で考えられることです。知識を自分の中で咀嚼し、考え、自分の言葉として表明できるようになることが教養といえます。勉強の目的は何かを科学史家の山本義隆さんの言葉を引用し、「専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で意見を表明できるようになるために勉強をする。」と語っています。出口先生は、随所に色んな人の言葉を引用できるだけの読書をされており、本物の教養人です。人生の楽しみは喜怒哀楽の総量にあると言っておられるだけに、相当な読書と経験をされている出口さんの本書は、少しでも教養をつけたいと願う読者のやる気を引き立てる内容になっています。